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現在の仕事にも生きる学び
金山 洋子さん(平成26年度卒業)
地域包括支援センターで予防プラン担当のケアマネジャーとして勤務。ソーシャルワーク職としての知識やあり方を学びたく本コースに入学。社会福祉士の資格取得を目指す。
福祉系の短大を卒業した当時は、社会福祉士の国家資格制度はなく、いつかは挑戦したいという思いと、現在の仕事に必要な学びではと考え、一念発起し受講しました。仕事と家事の間に学習時間を工面するのは想像以上に大変でしたが、家族の応援や定期的に届くコース通信の先生方のメッセージに励まされ毎回ギリギリではありましたが提出することができました。
スクーリングを通じて同じ目標を持つ仲間と知り合うことで、実務の情報の交換や、抱える不安など吐露することができ、通信講座でありながら孤独を感じることはありませんでした。国家試験に向けてのオプション講座、模擬試験、先輩方の体験談等、国家試験の当日まで先生方、事務局の職員の方々に支えられ、受験勉強のモチベーションを保つことができました。
日常の実務の中で支援を必要としている高齢者の中には、いくつもの問題を抱えている場合も多く、支援を展開するには様々な職種との連携が必須であり、関係分野の制度の理解や知識など求められる情報も山ほどあると感じます。本コースで履修した学びを礎に現在の実務にも生かせるよう努力を続けたいと思います。
本コースの合格力の源泉はなにか、を考える
小林 信一さん(平成28年度卒業)
社会福祉士になることは、その学びの価値を数倍にすると思います。そこで28年度、本コースの新卒合格率が全国一になった理由について、大きく三つを思い起こしました。
第一はカリキュラムです。32本のレポート課題と闘ったプロセスが必ず活きるのです。過去問題や受験テキストでは培われない応用力や想像力をレポート課題がつけてくれます。
第二は温かい講師の方々が、心地よい緊張感を醸成してくれたことです。それにより学生間に競争ではなく共生の(皆で合格する)雰囲気が生まれたと感じています。
そして第三に勉強仲間との支えあい。在住地域ごとの自主学習グループや2年を通じた演習クラスで多くの交流機会がありました。
皆が仲良く話すようになり、もとより高い志を持った学生が、受験勉強を一緒に楽しんで行ったことが大きな要因と確信しています。
迷いを強みに-目の前の相談者に向き合い共に歩む自分になりたい
今井 奈津美さん(平成27年度卒業)
人々の生活を支えたいと思い区役所職員になるが、目指した姿と異なる自分にこのままでよいのかと悩む。その頃、高齢者支援に携わる同期の仕事にやりがいを感じ本コースに入学。現在、念願の福祉部署で家庭相談業務に携わっている。
自分への迷いがきっかけで本コースに入学した私は、スクーリングで共に学ぶ仲間の熱意に刺激を受けながら実践に即した講義を通して不安を期待に変えることができました。
また、計32本のレポートは今では知識に立ち返り実践力を磨く糧となっています。この充実した学びの中で最も印象深いのが児童養護施設での実習です。
開始当初、私は自分の行為が子どもたちに与える影響を想像し能動的に関わることができませんでした。ある日の振り返りで指導者に迷いを打ち明けたところ、「迷わない支援は怖い。あらゆる可能性を思い浮かべ迷うのは目の前にいる子と向き合っている証拠。」という予想に反した言葉に私の欠点は強みになるのだと気付きました。
しかし、実際の相談現場では瞬発力が求められるため、相談者が表現する感情を受け止め、その意味を理解し、適切な対応を瞬時に選択し意図的に返さなければいけない難しさを感じています。それでも私は、迷いを抱える一人の人間として目の前にいる相談者から目を背けずに共に悩む姿勢を持ち、相談者やその家族にとって励みとなるSWを目指してこれからも学び続けます。
福祉の専門家への第一歩
山下 倫子さん(令和元年度卒業)
仕事と勉強の両立はやはり大変で、体力や気力に余裕がありません。そこで休みの日、家事の間に集中して課題に取り組む時間をとり、2週間に1本のレポートを仕上げていくイメージでした。自分の興味のあるテーマを選び、新しい分野の知識を学ぶことで、自分の視野を広げることができました。
また自主学習グループによる取り組みを通じ、多様な経験を持つメンバーと集まり話した時間は、新たな気づきがあり、また理解を深めるために有益だったと思います。コース終了後、国家試験勉強に集中した2か月間のあいだ、特別補講や模擬試験を受けたり、効率的な勉強方法について相談に乗ってもらうなど、最期まで支援していただきました。結果として落ち着いて試験当日を迎えることができ、無事に合格することができました。
資格取得のためコースで学んだことが、ソーシャルワークの仕事を続けるうえで、行動の良い指針になっています。
スクーリングで印象に残っている授業はたくさんあります。例えば、相談者との面接をロールプレイした時、講師の先生から「ご自分の口癖に気づいていますか?」「機関の役割に対する説明が曖昧」などの指摘を受け、はっとしました。これらは机上の勉強だけでは、なかなか気づけないものです。
また別の授業では、社会に潜む偏見がいかに我々の意識にしっかりと根付いているのか、歴史を紐解きながらわかりやすく教えていただきました。社会福祉に携わる者として、これら問題を理解した上で対応する必要性を学べ、ソーシャルワークの基本として胸に刻んで働いています。
社会福祉士への道は関係性を力に変える方法を学ぶ絶好の機会
竹井 徹さん(平成26年度卒業)
大学卒業後、一般企業勤務を経て僧侶となる。東日本大震災以降“高齢社会における地域づくり”に関心を抱くようになり、本コースに入学。現在は僧侶兼社会福祉士として地域福祉活動のあり方を模索中。
“今住んでいる地域と、今生きている人ともっと真剣に向き合わなければ”という思いを抱きつつ、具体的な行動が出来なかった私の目に飛び込んできたのが社会福祉士養成コースの募集でした。福祉施設での実務経験が無い私が通信教育で受講することに不安もありましたが、スクーリングで様々な職種の方と共通の課題を検討し、現場の視点での意見を聞くことができたことは、私の福祉への視野を広げてくれる絶好の機会となりました。
レポートに日々追われ、ソーシャルワーク実習では受入先の皆様に支えられ、いつの間にか受験対策の時期となりました。参考書選びではスクーリングの際に出店される書店のアドバイスはとても参考になりました。そして受験当日までお世話になりっぱなしだったのが自主学習グループの仲間でした。近い地域の仲間で集まり、レポートの結果を皆で一喜一憂しつつ、試験対策を参加者の経験談を交えながら取り組めたのは心の支えでもありました。
現在は社会福祉協議会に勤務し、地域を駆けまわっていますが、判断に困った時、今でもスクーリング、自主学習グループ、実習先での何気ない会話をふと思い返しては“あの人ならどうするか?”と考えています。
思考力と自立心育てるコース
尾崎 登紀子さん(平成29年度卒業)
介護予防の重要性が増す社会状況を踏まえ、高齢者福祉従事者としての専門性を磨きたい思いで入学しました。
本コースには、社協ならではの地域ネットワークから成る多様な講師陣、実践的な演習、現実の社会問題に即した論文課題などが用意されています。
授業や課題に取り組む過程で自然と他者への想像力や論理的思考、応答技術が培われ、福祉専門職としての問題解決力や自立心も養われるカリキュラムです。
これらにより、自分にとって必要な準備や効果的な勉強方法を自身で考え実践する、主体的な学習態度の形成が促され、社会福祉士としての在り方をも学ぶ機会となりました。
また演習時の仲間とは、互いを励まし合うだけでなく、現実の福祉課題について議論する中で各々の専門分野を超えた関係を紡ぐことができ、忘れられない出会いとなりました。
二年間の学生生活は、今後の社会福祉士活動を支える自立心と、専門職仲間という財産を授けてくれました。
ここには、必ず、出会いがあります
髙橋 法子さん(平成28年度卒業)
実習先で、まだ自分には知らない社会があることを実感しました。
面接で先生が発した「甦る場所なのかもしれない」という言葉に、この分野でやってみたいという思いが強くなり、転職しました。
その際、励ましや応援してくれたクラスや学習会の仲間の存在、先生方に相談できる環境が、新しい分野に進み、右往左往する私の支えになりました。
スクーリングやレポート作成で得た知識、実習先での助言、国家試験の受験勉強など、学びの全てが実践現場での栄養となり、支援に迷った際に立ち返る基盤や、判断力と自信の源となっています。
卒業後も、仲間と定期的に集まり、情報交換や議論をすることが、相談員としての厚みになってきているように思います。
本コースでの様々な出会いと2年間の努力は、かけがえのない宝物です。
社会福祉士は己の道も切り開く
佐久間 浩昭さん(平成27年度卒業)
大学卒業後、電機通信メーカへ就職。息子に知的障がいがあることで福祉へ興味を持つ。40歳代後半で、障がい者就労支援の職へ転職。ソーシャルワーク等のスキル習得のため本コースへ入学し、社会福祉士の資格を取得。
私は福祉現場に転職しましたが、実務経験は無く、ソーシャルワーク技術や福祉職の連係等の知識不足もあり、これらスキルを高めるため社会福祉士の資格取得を決めました。しかし、50歳も直前なので、やりこなせるか不安でした。早速、本コースのパンフレットを取り寄せたところ、福祉職以外で勤務し、55歳で資格を取得した先輩卒業生のメッセージが目に入り、先が見通せる感じがして受講を決意しました。
入学後は仕事と並行に、レポート作成や受験勉強といった時間捻出に苦労しました。しかし、講師方の熱い指導、スクーリングや自主グループでの仲間との情報交換や励まし等で支えられ、良い経験ができました。
現在、資格取得直後、契約社員で勤めていた障がい者施設から、正規社員として新たな施設で働き始めました。また、以前は利用者と面接時、度々上司同伴もありましたが、資格を持つと自覚と自信が持て、不思議と一人で面接対応が出来るようになっていました。
さらに、スクーリングで行ったソーシャルワークのロールプレイングで出てきた面接時の言葉使い、環境設定等を思い出すこともあり大変役立っています。今後は本コースで学んだことを仕事や社会で活かして自分の道を切り開いていこうと考えています。
自主学習グループと事務局との交流が合格への懸け橋に
仁平 一郎さん(平成29年度卒業)
本コースにおける強みの一つに、自主学習グループがあります。
私の場合、メンバーが月に最低一度集まる機会を設け、1年目は、主にレポート作成に役立つ参考図書等の情報交換を行い、2年目の夏からは、模擬試験・国試対策講座等で各々が学習していく中で生じた疑問点の解消や苦手カテゴリーの克服に努めました。
平行して、事務局の先生から活動に関するアドバイスを頂いたり、本試験前に特別に講義を頂いたりしたことで、メンバーが自信をもって本試験に臨むことができました。問題点や課題をチームワークで解決していった経験は、知的障碍者の生活援助業務に携わる自身にとっても大きな自信となりました。
社会福祉士を目指す皆様、是非本コースの自主学習グループを積極的に活用し、本試験までの長丁場を、チームワークで乗り切ってください。
仲間との出会いが、私に力を
山田 浩照さん(平成30年度卒業)
勉強が苦手な私が国試合格できるかとても不安を持ちながら本コースに入学しました。日々のレポートにも苦戦していましたが、自主学習グループに入ってからは仲間と相談する事により不安が解消されていきました。更に 他グループとの交流会などもあり、人脈が広がり、SNSなどで試験に向けて多数の仲間達と情報共有や励まし合う事ができました。仲間との出会いがモチベーションの向上に繋がり、強い信念を持つ事ができ、合格に結びつきました。
本コースの特長の1つである自主学習グループを活用して、仲間と共に社会福祉士を目指して欲しいと思います。
福祉業界で人脈はどんな職種にとっても重要で、社会福祉士の仲間を多数持つ事は財産であり、将来必ず強みになると思います。卒業した今でも仲間との交流が私に力を与えてくれます。
本コースで学ぶ喜びを感じました
鈴木 晴美さん(平成30年度卒業)
レポートや実習、スクーリング等を通じ「私はなぜ社会福祉士になりたいのか」、「私はどんな支援をしたいのか」と自らに問い直す機会が何度もありました。深く自分と向き合い、自らを省みる経験を通じ、専門職として支援を行う姿勢や覚悟、考え方の基盤ができていったように感じます。
またレポートを書くにあたって様々な分野の文献を調べ読み込んだことで、自分の引き出しが自然と増え「あの制度が使えるのではないか」と実務でも気づきが多くなりました。
年齢を重ねてからもう一度学ぶことに対し正直不安もありましたが、勇気を出して飛び込んでみると、そこには同じ志を持った仲間との出会いや先生方の支え、そして学びを深めることの喜びがありました。本コースで学んだことを核とし、さらに実務での経験を重ねていきたいと思います。
自己成長と充実感に満ちた素晴らしい体験
松木 和女さん(令和2年度卒業)
福祉分野での学習・職務経験ともにない新たなチャレンジでした。想定はしていたものの、会社員としての勤務、家事、育児をこなしながらのレポート提出、授業・実習参加は正直かなりハードで、何度も心が折れそうになりました。
しかし、明確で仕事と両立がしやすいカリキュラム、そして先生方の丁寧なサポートのおかげで、確実に新しい知識や経験を得て目標に向かい進んでいることを実感し、また、大変さを上回る学びの喜び、楽しさがあったからこそ乗り越えられたように思います。国家試験準備においても、卒業生の方の体験記や校内模擬試験を活用し、限られた時間の中でも効率よく学習を進められ無事合格できました。
このかけがえのない経験と学びを糧に、今後は困難に直面する方々の心を癒し、解決へ導くお手伝いに力を尽くしたいと考えています。